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2007年3月20日 (火)

三善晃「三つのイメージ」

三善晃さんの「三つのイメージ」という15分くらいの曲を以前
買ったCDであらためて聴いた。
「軽い気持ち」で聴いたのが間違いだった。
三善の曲がそもそも「軽い気持ち」で聴けるわけはないのだ。
この曲は2002年、当時、岩城宏之さんと
オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)が毎年1人ごとに
選任の作品を委嘱する「コンポーザー・イン・レジデンス」
に指名され委嘱されたことによる作品で、このCDも同者による
ライブ録音。谷川俊太郎さんの同名の詩をベースに置いている。

「レクイエム」、「詩篇」、「響紋」のいわゆる戦争三部作の作者
ならではの独特の、そして共通した「語法」がここでも駆使されて
いる。こうした曲での三善作品には独特の「凄み」があって、
すこぶる感動的である。もちろん、OEKという室内オケを想定して
いるので、音響や楽器群的には極度の複雑さは無いし、
全体的に「無調」のイメージはあるにしても部分的には「調性」を
(短和音、長和音いずれも)はっきりと用いている。

それにしても、こういう曲、演奏を聴くにつけ、岩城宏之さんの
逝去が惜しまれる。今後、「岩城さんがいたら初演(演奏)された
ろうが、いないからお蔵入り」という作品がどれほど誕生してくる
だろうか、と想像すると、あらためて、岩城宏之という人のした
仕事がいかに偉大なものだったか、ということが理解できるのだ。

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