« 全日本フィギュア | トップページ | 30日 »

2006年12月30日 (土)

映画 「手紙」

あなたは心をこめて、誰かに何かを伝えたいと思い、あるいは
告白したいと思い、手紙をしたためたことがあっただろうか?
それが、たとえ通じないかもしれないというものであっても。
人の「思い」は、ある時は人を動かし、ある時は沈黙の内に
葬り去られる。
心をうつ手紙がある。無視される手紙もある。
いや、迷惑に思われる手紙もある。人は絶えず誤解の中に
まきこまれて戸惑う。
でも多くの場合、謝罪から全てが始まることもある。
「思い」は多分、最終的にはきっと誰かに通じる。
あなたが誠実であれば。真実の「思い」があれば。
実は本物の愛情とは別物の「契約」と「空虚な安定」と
間接的な噂だけしかにしか興味の無い人には無縁の、
真に心の通じる関係の間には、思いの接点と熱い瞬間が必ずある。

映画「手紙」を見て、そんなとりとめもないことを思った。
深い感動を覚える映画だった。公開情報を知ったときは、
内容が暗そうなので劇場で見るかどうか迷ったが、
小田和正さんの「言葉にできない」が使われていること、
沢尻エリカさんが出ること、ということで見たが、見てよかった。
本当によかった。

沢尻さんがいい。最初は「普通」だが、進行とともに
どんどんよくなる。最後はボロ泣きしてしまった。
映画が終わっても、しばらく誰も席を立たない。
理由は一つしかない。皆、泣いているのだ。
アベックも、1人で来た人も。みんな「涙顔」を見られたくないから、
しばらくうつむきかげんで動かない。
やがて、別に泣いてないよ、という感じで皆席を立つが、
互いに人の顔は見ようとしない。
劇場で見る映画の良いところは、こういうところにもある。
たまにハズレもあるが、良い映画に出会えたときの喜びは
名状しがたいものがある。
そうそう、劇中「漫才」のシ-ンがいくつかあるが、
本物の漫才師かと思うくらい面白かった。
特にラストはゲラゲラ笑えるが、その後でまたボロ泣き
させられるという、感動とが共存された不思議なシーンだった。
でも本当に良かった。

「重い」映画なので、劇場でもう一度見るのは辛い。
でも、DVD化されたらもちろん見る。たぶん、3回は見る。
それくらい深い感動を覚える作品だ。

« 全日本フィギュア | トップページ | 30日 »

ブログ HomePage

Amazon DVD

Amazon 本

最近のコメント

最近のトラックバック