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2006年10月29日 (日)

パリからの友 音楽と友人

パリ勤務が長い大学時代の友人が5年半ぶりに一時帰国した。
その前にパリのこと。私にとってのパリは24年前に1度行っただけということにあらためて愕然とするが、少なくとも当時のパリはそれほどキレイな印象派もちにくい感じがした。それでも、当然ながら石造りの建物も街並みは印象深く、ことに凱旋門の上からパリ市を見下ろした眺望には本当に感動した。街そのもに感動する、ということはめったに体験しないかもしれない。
東京は近代化が進んでいるとはいえ、歴史を感じさせる建物や風情という点では残念ながら到底パリには勝てない。東京は所詮「ガサツ」である。

さて、そのY君。彼は大学のオケではホルンを吹き、1年年長のヴァイオリンに名手と結婚。その長女は2002年11月に催されたロン・ティボー国際コンクールのヴァイオリン部門で16歳にして優勝しており、我々の誇りでもある。
池袋でY君を囲んで10数名で酒席。その後、同じ池袋だが場所を移して7名ほどで深夜まで談笑したのだが、話題の中で、「(この集まりを見ると)音楽部(管弦楽団と合唱団から構成される)の部員同士で結婚した人が多いな」という話になった。確かにその場のホルン吹きの4人は、Y君は前述のとおりで、M君は合唱のIさんと、T君も合唱のFさんと、W君はチェロのCさんと、トランペットのS君はフルートのOさんと、というわけで、独身の私は別として皆そうだった。

オーケストラにしても合唱にしても、学生時代だけでなく、卒業してからも仕事をもちながらずっと活動している人を見ると、第一には本人の音楽に対する情熱、愛が強く深い人、ということがあるのは当然だが、ご夫婦少なくとも音楽に理解のある伴侶を持っている人が多い、ということは言えるかもしれない。あるいは私のように残念ながら不幸にして(そう、間違いなく不幸!)気ままな独身生活を送っているから、ということも言えるのか。
私も彼らのような伴侶がいたら、全く違った人生を送っているに違い無い。いや、音楽にかかわっている点は同じだろうけど。学生のときは2年上級の合唱団の先輩で憧れていた人はいたけど片思いで終わった。自分の人生はある意味ではそこで終わっていると思えなくはない。

妙なことを言うと、やや大袈裟だが、独身でここまでくると、いつも死を見据えて生活しているという感覚でいるような気がする。生きられるところまで生きるだけだ、と。
そうした中で、音楽とそして何よりも多くの友人たちは、かけがえのないものだ。友人たちに本当に感謝している。
音楽と友人のいない生活、人生など私にとっては死に等しい。

池袋の会は、日付が変わったころに雨が変わり、終電も無くなっていたので、駅前のタクシー乗り場でしばし順番を待つことになった。雨の中の深夜のタクシー待ちという状況の時間と空間は不思議なものだ。Y君、M君と美人の奥さんのK子さん、T君、S君とのこうしたスチュエーションは二度と無いだろうと思うと不思議な気持ちだった。

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