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2006年3月16日 (木)

ルメイの勲章

3月10日は東京大空襲で知られている日だ。
もっとも今の若い人たちの間では8月15日とか、
同月6日、9日が何を意味するのか知らない人もいるそうだし、
アメリカと戦争をしたことも知らない若者もいるらしい。
ひとえに現代史教育をおろそかにしてきた学校教育の責任でも
ある。
私が大学で曲がりなりにも国際政治を専攻したのは、
小学校6年のときに市の図書館で見た「東京大空襲」という
「写真集」を見たことが根底にあったと思う。

ただこれから書くこと(後段)は恥ずかしながら
比較的最近知ったことである。
東京大空襲は3月10日未明、344機のB29戦略爆撃機が
(279機という説もある)、約2時間半にわたり
焼夷弾を絨毯爆撃し、10万人以上の死者を出した。

その指揮官の名は、カーチス・E・ルメイ。

それだけでなく、後日談も愕然とする。
戦後、昭和39年(1964年)12月、ルメイは
「自衛隊の育成に貢献した」という名目で、なんと、あろうことか、
日本政府より「勲一等旭日大綬章」を叙勲しているのである!
東京(だけでなく、神戸、富山など多く)の爆撃における
最高司令官に勲章。
まさか、チャップリンの「殺人狂時代」中の台詞
「1人を殺せば殺人者だが、100万人を殺せば英雄」
というわけでないだろうけど。

ちなみに「焼夷弾」という安価で街を焼き、人を焼き殺す道具を
具体的に考案・研究・開発した中心者も他ならぬルメイである。

叙勲(という、相変わらず税金のムダ使いが行われているが)は
政府が決定し、天皇が授けるものであるが、さすがに
昭和天皇は難色を示し、当然、ルメイと会うことはなかったし、
時の佐藤栄作首相すら面会を拒み、結局、
自衛隊の幕僚長から授けられたらしい。

では、誰がどういう理由で彼に勲章を与えようと立案し、
どうして実現までたどり着けたのか。
こういう「日本人の精神構造」とはいったい何なのか?
このことはいつかじっくり調べてみたい。
こうしたことこそ、一部の「国粋派」の人々が口にする
「自虐思想」の最たるものではないか。
このことに関する研究、調査はもっと積極的に行われて
しかるべきことだと思う。

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