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2006年3月22日 (水)

日本は転機を迎えているのか?

昨日のWBCは多くの人同様、私もずっと見ていた。
6-5に追いつかれたときはヤバイ、と思ったけど打線がすごくて
良かった。
あと1人のときに王監督がマウンドに歩み寄ったのが印象的。
それと、これまでの対戦成績でいくと完全にキューバ優位では
あったが、アテネ出場を賭けた女子サッカー日本対北朝鮮の
ときのどなたかのコメントのとおりに今回もなった。
「強いチームが勝つのではない。勝ったチームが強いのだ」。
おめでとうございます、王ジャパン!

さて、3月20日はイラク開戦から3年だけでなく、
「地下鉄サリン事件」から11年。
その年は1月の阪神大震災といい、経済不況に向かっていく
ことも加えて、日本がどんどん「悪くなっていく」時代の始め
となったという印象がある。

地下鉄サリン事件は客観的な記憶ではなく、
直接的な印象としても記憶している。
あの日、当時は証券会社に勤務していて、オフィスは丸の内に
あった。ちょうど数日前に人事異動があり、
新しい部署での仕事の打合せ(というか研修)をしているとき、
屋外でやたらとサイレンが鳴り続けていて、
「何だろう」と同僚と話したのをよく覚えている。
死者が出た複数の路線の1つである丸の内線を私も利用して
いたが、証券会社は朝がやたら早いので難は逃れたが、
あと30分くらい遅い時間帯の出勤だったなら、
少なくとも可能性としては遭遇した可能性はあったのだ。
これは当然私に限らず、不幸にして遭遇された人々以外の
通勤者の誰にでも「可能性」はあったという点で、本当に
「ひとごとではなく」「観念的な出来事などではなかった」
のだ。

それ以後、1997年の神戸での少年犯罪、それからも、
子供虐待、子殺し・親殺し、理由なき殺人、
大人によるそして子供による子供に対する殺人。
リストラ、パワーハラスメント等の職場での環境悪化等々、
1990年代後半から21世紀に入った最近まで、
見るも無残な状況に日本は陥った。

一時のいわゆる「ITバブル」で株式市場が異様なほど活況を
呈した時期もあったが、いわゆる「デフレスパイラル」の時期を
含めて全体としては不況(に近い)状態にあったといえる。

若い人の雇用・労働問題も表面化した。
若い人に問題があるのは確かだろうが、そうした状況を改善して
いかねばならないという点で、基本的にはやはり
「大人に問題がある」と思う。
若い人を大切にしない社会、大人等は結局
「その程度の」せこい存在にすぎない、と思う。

今、ざっと概要は書いたが、今後は少しずつ個別テーマで
書いていきたい。
例えば私は死刑制度には賛成で、廃止論は批判したい。

2001年の池田小学校での事件の犯人の処刑は例外的に
早かったが、オウムの麻原は未だに結審すら辿り着いていない。
総じてこの国は被害者へのフォローが弱い。
「加害者の人権」などという意味不明なことは強調される
くせに。
少年法もさすがに改正されてきたが、まだ甘いと思う。
過失致死は別としても殺人なら未成年だろうと「人殺し」には
変わりない。

経済社会、労務問題の面で見ると、90年代の終わり、
先日のホリエモン問題にもかかわってくるが、この国は、
アメリカ人の言う「グローバリズム」というとんでもない大嘘に
迎合し、時価総額やM&A重視の市場資本絶対主義とも言うべき
状況が拡がりだしたし、
「成果主義」、「実力主義」という言葉が一人歩きしてしまい、
結局、一部の経営者に都合の良い「差別化」の「言い訳」が
拡がったのだが、ご承知のように、
ようやくこれに対する反省が出始めている。
「虚妄の成果主義」(高橋伸夫著、日経BP社)はサラリーマン
の間では隠れたベストセラーだ。

「国家の品格」(藤原正彦著、新潮新書)が話題となっているのも
こうした反省、すなわち
「日本は本来の日本人らしい生きかたを忘れないほうがいいよ」
という認識がようやく出てきたわけである。
こうしたことを少し書いていこうと思う。

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