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2018年1月18日 (木)

S

2018年1月14日 (日)

幸田浩子さんのCD「優歌」(ゆうか)~そばにいるうた、よりそううた~空気と心を清め、胸を熱くしてくれる新譜

美しい日本語が空気を清める。聴き手を優しく熱く包み込む。
その意味においても、歌をジャンル分けすること自体、
そもそもおかしい。
あるいはまた、嬉しいときに聴くだけが歌ではない。
むしろ失恋や深い悲しみや孤独の絶望の中にあるときにこそ、
歌は人を勇気づける。歌は人生において重要な意味を持つ。

このことを鑑みても、歌手をジャンル分けすること自体も、
それほど意味があることとは想えない。

人によって励まされた泣きぬれた熱くなった歌や歌手は
様々なのは当然だ。ある人は歌謡曲であり、
ある人はオペラのアリアであり、ある人はシャンソン等々。

勇気づけられ感動したのはマリア・カラスの人もいれば
エディット・ピアフ、中島みゆき、安室奈美恵、椎名林檎、
藤圭子、ダイアナ・ロス等々いろいろだろう。

優れた歌はジャンルを隔てないし、ジャンルに優劣は無い。
優れた歌手もまたジャンルに留まらないし、
優劣を論じることに意味は無い。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

幸田浩子さんが今回J-POPを録音してリリースされたことも、
その意味では全く驚くことではない。

このアルバムは何より選曲が良い。
古くは1976年の「翳りゆく部屋」(荒井由美)から、
2014年作の「明日への手紙」(手嶌葵)まで、
時代範囲も広い。

幸田さんの寄稿によると、中島みゆきさんの「糸」を知った
ことがきっかけだったいう。
そのとき感じた想いを、多くの人と共有したい、
だから届けたい、として録音された。

きっかけが「糸」だったのは示唆的かもしれない。
AKBや三代目J Soul Brothersを好む若い人も「糸」には
魅せられるという。
名だたるオペラ歌手の幸田さんも「糸」に魅せられた。
この象徴的事象においても、歌や歌手のジャンル分け自体、
それほどの意味は持たないことを雄弁に物語っている。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
幸田さんの声は細く軽やかだが、聴き手を置き去りにして
そそくさと過ぎ去ることは決してない。それどころか、
その繊細な声の筋の1本1本が、聴き手の胸の細胞に
入り込み、心をグサッとわし掴みして離さない。
そういう強さのある声だが、むろん強圧的なものではなく、
自然にストレートに入り込んで聴き手の心を清め、
そして熱くする、そういう歌声だ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
1曲ごとの感想を以下のとおり整理してみた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1「ハナミズキ」(一青窈)~編曲=内門卓也
美しい日本語の歌声が第1曲から広がり、胸に染み入り、
心が洗われ、感涙を禁じ得ない。
室内楽アンサンブルが素敵だ。終わり近く、
少しだけオペラティックな、クラシックな歌唱を入れるが、
最後は原曲を生かしてシンプルに終わるのも、
誠実さが感じられて良い。
・・・・・・・

2「LOVE LOVE LOVE」(DREAMS COME TRUE)
    ~編曲=Momo
大森康司さんのギターのみの伴奏というMomoさんの
編曲がシンプルで良い。
終わり近く「LOVE LOVE 愛を呼ぼう」では、二重録りと
オペラティックなオブリガートを交えて盛り上げてから、
最後は落ち着いたかたちで終える。
・・・・・・・

3「奇跡~大きな愛のように~」(さだまさし)~編曲=藤満健
この曲を選曲されたのは幸田さんの見識だ。
大きな広がりのある曲想に、幸田さんの清らかに広がる歌声が
よく合う。
まるで幸田さんのために作曲されたかのようにさえ感じる。
「あなたを守ってあげたい」の「を」の響きが感動的なまでに
美しい。この曲も室内楽的アンサンブルが良い。
低音のシンプルなリズムや移行も巧く効いている。
・・・・・・・・

4「for you…」(高橋真梨子)~編曲=藤満健
この曲の録音も嬉しい。清らか声が曲の奥にある感謝と
せつない悲しみと希望と愛がにじみ出る。
ロマンティックなピアノソロのみによる伴奏も良い。
最後のセンテンスでの「きっと」での幸田さんのロングトーンは
オペラ歌手ならではだ。これを目の前で聴かされたら、
全員スタンディングオベーションかもしれない。
シンプルなピアノ伴奏が良いが、
最後の主音のピッチが高いのが気になる。
・・・・・・・・

5「いい日旅立ち」(山口百恵)~編曲=藤満健
凍てる冬の雪景色の中に幸田さんの歌声が凛と響く。
「日本の」の「の」の高音が美しい。
ピアノ伴奏も熱くもあり、また控えでもあり、とても素晴らしい。
・・・・・・・・・

6「糸」(中島みゆき)~編曲=藤満健
最初に書いたとおり、この曲を知ったことが、
このアルバムに至るきっかけだったという。
最後のセンテンスで、オペラティックで美しい編曲が入る。
ここは他の誰でもない幸田さんならではの良さ、
素晴らしさが発揮されるところだ。
この曲でもピアノソロのみよる誠実な和音進行が
シンプルで素敵だ。
ただこの曲も最後の音がやや高い気がする。
「for you…」程ではないが。録音上の問題かもしれない。
・・・・・・・・・・

7「たしかなこと」(小田和正)~編曲=Momo
この選曲は良い意味で意外。これを聴いて、
小田さんの恒例の「クリスマスの約束」に出て、
小田さんと共演して欲しい、そう強く想った。
アレンジはジャズ風。この曲でも終わり近くに
オペラティックな高音によるオブリガートが入り、美しい。
・・・・・・・・・・・

8「グリーン・ティー・ファーム」(矢野顕子)~編曲=内門卓也
このアルバムの中で私が唯一知らなかった曲。
この選曲も幸田さんの見識の高さを感じる。
「ありがとう」という、一見、使われ過ぎとも捉えかねない言葉
が、この曲の中で素朴に歌われることで、
この単語がいかにたいせつな言葉かということを再発見する。
チェロのソロが美しい。ピアノソロも控えめに愛を添える。
抒情的という点では「明日への手紙」につながる。
素晴らしい選曲に感謝。
・・・・・・・・・・・

9「もしもピアノが弾けたら」(西田敏行)~編曲=内門卓也
本当に良い曲。阿久悠さんの歌詞はそれほど好きでない
ものあるが、この歌詞は彼の作品の中では一番好きだ。
・・・・・・・・・・

10「明日への手紙」(手嶌葵)~編曲=Momo
この曲も選曲が嬉しい。幸田さんの新しいJ-POPへの
細心の留意(アンテナ)の幅広さを感じる。
Momoさんによる編曲と演奏のピアノソロのアレンジ、
和音が独特で、やや工夫し過ぎと感じなくもないのだが
 (素朴な主旋律とやや乖離感を覚えなくもない。
  寄り添い度が薄いかもしれない)、
それでも洒脱ではある。
最後の「進むの」をア・カペラで終えたのは素敵。
・・・・・・・・・・・

11「瞳がほほえむから」(今井美樹)~編曲=藤満健
懐かし曲。この曲でもピアノの素朴な伴奏を縫って
奏される独奏チェロのオブリガートが素敵だ。
・・・・・・・・・・・

12「翳りゆく部屋」(荒井由美)~編曲=藤満健
この曲の選曲も見識だと思う。ユーミンについて私は
特別詳しくはないが、それでもこの初期の曲が
特別重要な位置にあるわけではないだろうと想像する。
しかし、幸田さんはこの曲を選んだ。
初心の気持ちで聴くと、その理由が解る気がする。
発声がクラシック歌唱であることで、
曲の清楚感が増すのが面白いし素敵なのだ。
最終のセンテンスでの「愛を遠ざけたの」の「の」の
ロングトーンの響きが素晴らしい。
・・・・・・・・・・・・

13「未来へ」(Kiroro)~編曲=内門卓也
アルバムを「ハナミズキ」で開始し、「未来へ」で閉じたのは
正解だと思う。中年の私にとってこの曲は特別重要な
位置にあるわけでないが、特に若い人向けの
メッセージソングとして、美しいソプラノで歌われた意義は
大きい。ピアノソロの編曲もシンプルで素敵だ。
・・・・・・・・・・・

終わりに
このCDのタイトルは「優歌」(ゆうか)。
優れた歌は、それ自体優れているが、
歌い手によって更にこれまでと違った色彩が加えられ、
引き立ち、今新しく生まれた歌となって聴き手を
優しく熱く包む。
録音とリリースは昨年だが、
私にとって新年最初のCD観賞がこのアルバムだった
ことは、このうえない幸せだ。
http://columbia.jp/koudahiroko/newrelease.html
http://columbia.jp/artist-info/koudahiroko/discography/COCQ-85388.html

2018年1月13日 (土)

マーラー「千人」の合唱団員を募集中です   東京ユヴェントス・フィルハーモニー創立10年記念演奏会

下記の日時で行われる東京ユヴェントス・フィルハーモニー創立10年記念演奏会での「千人」の合唱団募集中です。
第1コーラスの主な練習は火曜日の19時~21:15、第2コーラスが土曜の14:30~16:45なので、曜日的な都合で選択可です。練習回数は第1と第2それぞれ2月は2回ですが、3月以降は月4回。場所は「なかのZERO」等都内を予定。
参加費は月額3,000円(一括支払の場合は21,000円)。
使用楽譜はkalmas。チケットノルマは無し。
合唱指導者は谷本喜基さん、吉田宏さん他。

若手指揮者の坂入さん(慶応出身)が「合唱団も既存団体に頼らず、ゼロから作り上げたい」として、第1か第2のどちらか(あるいは両団)が既存の合唱団という通例パターンをとらない、文字どおり全員最初からいっしょに「千人」を創り上げていきましょう、という主旨の公演でもあります。

よって、「千人」は初めてという人はむろん、合唱自体初めても拒んでいません。
後者はちょっと大変かもしれませんが、「マーラー愛」があれば乗り切れるでしょう。
なかなか無い機会ですから挑戦されてはいかがでしょうか。
もちろん、どこぞの合唱団のような年齢制限等のアホな制約も一切無しです。

目標人数300人で、現状エントリー数は未だ半数ほどのようですから、迷う場合、しばしじっくり検討してみてください。

第1回練習が、13日午後、東京芸術劇場5階のリハ室で開始された。
今後は第1と第2は曜日的に分かれて練習が行われていくが、今回は決起大会(と言ってもオリエンテーリング位だが)も兼ねて、いっしょの全体リハだった。

私が「千人」を歌うのは、故・山田一雄さん指揮、
新交響楽団での1986年以来、32年ぶり。
あのときは第1コーラスが武蔵野合唱団、第2が公募
だったので第2で歌ったが、今回は練習日の関係で
第1で歌わせていただくことにした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日時:9月16日(日)18:30

会場:ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:坂入健司郎

独唱:森谷真理、中江早希、中山美紀、谷地畝晶子、中島郁子、
    宮里直樹、今井俊輔、清水那由太

児童合唱:NHK東京児童合唱団

興味のある人、やってみようかと思う人はフェイスブックの私のメッセからでも結構ですし、下記のメルアドに連絡していただくことで大丈夫です。

メール先:東京シンフォニッククワイア=tsc@music.so-net.jp

東京ユヴェントス・フィルハーモニーのHP
http://tokyojuventus.com/

マーラー「千人」の合唱団員を募集中です~東京ユヴェントス・フィルハーモニー創立10年記念演奏会

下記の日時で行われる東京ユヴェントス・フィルハーモニー創立10年記念演奏会での「千人」の合唱団募集中です。
第1コーラスの主な練習は火曜日の19時~21:15、第2コーラスが土曜の14:30~16:45なので、曜日的な都合で選択可です。練習回数は第1と第2それぞれ2月は2回ですが、3月以降は月4回。場所は「なかのZERO」等都内を予定。
参加費は月額3,000円(一括支払の場合は21,000円)。
使用楽譜はkalmas。チケットノルマは無し。
合唱指導者は谷本喜基さん、吉田宏さん他。

若手指揮者の坂入さん(慶応出身)が「合唱団も既存団体に頼らず、ゼロから作り上げたい」として、第1か第2のどちらか(あるいは両団)が既存の合唱団という通例パターンをとらない、文字どおり全員最初からいっしょに「千人」を創り上げていきましょう、という主旨の公演でもあります。

よって、「千人」は初めてという人はむろん、合唱自体初めても拒んでいません。
後者はちょっと大変かもしれませんが、「マーラー愛」があれば乗り切れるでしょう。
なかなか無い機会ですから挑戦されてはいかがでしょうか。
もちろん、どこぞの合唱団のような年齢制限等のアホな制約も一切無しです。

目標人数300人で、現状エントリー数は未だ半数ほどのようですから、迷う場合、しばしじっくり検討してみてください。

第1回練習が、13日午後、東京芸術劇場5階のリハ室で開始された。
今後は第1と第2は曜日的に分かれて練習が行われていくが、今回は決起大会(と言ってもオリエンテーリング位だが)も兼ねて、いっしょの全体リハだった。

私が「千人」を歌うのは、故・山田一雄さん指揮、
新交響楽団での1986年以来、32年ぶり。
あのときは第1コーラスが武蔵野合唱団、第2が公募
だったので第2で歌ったが、今回は練習日の関係で
第1で歌わせていただくことにした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

日時:9月16日(日)18:30

会場:ミューザ川崎シンフォニーホール

指揮:坂入健司郎

独唱:森谷真理、中江早希、中山美紀、谷地畝晶子、中島郁子、
   宮里直樹、今井俊輔、清水那由太

児童合唱:NHK東京児童合唱団

興味のある人、やってみようかと思う人はフェイスブックの私のメッセからでも結構ですし、下記のメルアドに連絡していただくことで大丈夫です。

メール先:東京シンフォニッククワイア=tsc@music.so-net.jp

東京ユヴェントス・フィルハーモニーのHP
http://tokyojuventus.com/

2018年1月12日 (金)

TEPCO(東電)は賠償金支払い事務を派遣会社に任せ、派遣社員をロボット扱いし、被災者をご請求者様と呼ぶ

2018年1月 9日 (火)

相撲~不可解なギョーカイ~式守伊之助関係

行司が各部屋に所属、と聞いて誰もが「はあ?」と思った
ことでしょう。
プロ野球で、公式戦審判が巨人や阪神に所属など有り得ない。
サッカーJリーグの公式戦審判がレッズやマリノスに所属なんて
有り得ない。
やはり相撲の世界は構造的に古い。ヘン。

それと、
「横綱と立行司はそれぞれの最高位だから降格が無い」
というものいかがなものか?
そういう構造的な「甘さ」があるから、心にスキが生じるのでは
ないだろうか?

企業では社長(代表取締役)の解任や降格は実例(数)は
少ないながら皆無ではない。

2018年1月 7日 (日)

オルケストル・デ・ベル第1回演奏会~初回の演奏会で第九をやる めでたさと大変さ

Orchestre des bellesというフランス語表記のオーケストラ
の第1回演奏会を6日夜、ミューザ川崎で聴いた。
指揮は今年30歳になる水戸博之氏。

客席からステージを見た印象では若い人が多い。
平均年齢はきっと低いだろう。多くが20代かもしれない。
まずは第1回演奏会おめでとうございます。曲は

1.ベートーヴェン「レオノーレ」序曲第3番
2.ベートーヴェン 交響曲第9番

鷲尾麻衣(sop)、鳥木弥生(mezzo)、城宏憲(ten)、加藤大聖(br)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

創立後の初回の演奏会は親しみやすい曲から開始し、
何年も経ってから第九に挑むというアマオケが多いと
想像するが、みなとみらい21交響楽団のように「曲ありき」で
普段は他の楽団で活動する奏者が集うかたちで結成され、
第1回演奏会にマーラーの交響曲第9番をやったオケもある。
ケースとしては少ないほうだろうが、
この「美女と野獣」のヒロイン名を冠したベルオケも
どちらかと言えば後者だろう。

「公募ではなく、団員の声掛け(口こみ)で集まった」というから
ほとんどの人は(他に所属しているかどうかは別として)
オケ経験者だろうし、第九も経験している人も少なからず
いたかもしれない。

・・・・・・・・・・・・・
それでも初回演奏会を大曲で挑むことには一長一短ある
かもしれない、そういうことを感じた演奏会だった。

オケの配置は通常配置。
2曲とも速めの、というかオーソドックスとも言えるテンポ。

序曲は丁寧な演奏だが、ディティールにもう少し余裕と工夫が
欲しい。

15分の休憩後の第九。合唱団は第1楽章から着席。
ブライトコプフ版での演奏で、第1楽章は普通のテンポで
進むが、とても平凡で退屈。
唯一個性というか工夫が見れたのは、コーダの入口の
513小節に入る直前に大きな間を置いたこと。
山田和樹さんほど大きくはないが、それでも2秒近く空けた
かもしれない。この部分は気に入った。

第2楽章も速めで特に特徴が無い。
トリオも速くて私が嫌いなテンポ。
エンディングに向かうコーダで、プレストに入る直前の
ティンパニのクレッシェンドが弱過ぎてほとんど全て「P」に
聴こえた。

第3楽章こそゆったりと演奏して欲しいが、
昨今は速いテンポが主流。今回もそう。気に入らない。
冒頭の第2ファゴットの音程は良かったが、
第1奏者の音程が悪いのは良くない。

第4楽章。低弦で歓喜のテーマが歌われ出すところは
急いで入らず、間を置いたのは良かった。
弦の難所である練習記号「K」=431小節から進み、
ほどなくの443小節から448小節までだったと思うが、
いったん弱音に落とした後、449のウラ拍から「F」に戻す
という工夫をしていた。

・・・・・・・・・・・・・・
この日のために結成されたオルケストル・デ・ベル合唱団は
ソプラノとテノールが良い響きをしていたが、それは人数的
にも多かった点もあるだろう。
ソプラノが54名、アルトが38名。
多くの混声合唱団ではテナーが少なくバスが多いというところ
が多いが、今回集った男声は、テノールが32名、バスが28名。

テナーが少ない合唱団からしたら羨ましい人数比だろう。
その分テナーは伸びやかな声だったが、しかし例えば、
合唱開始間もなくの257小節から264小節間での、
テナーが旋律の途中でオクターブで上下して進む部分など、
あそこまで際立って目立つのはどうだろう?と少し疑問を抱く。

もっとも、
「だって、ベートーヴェンはそう書いているじゃないですか」
と言われれば、そのとおりなのだが。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ソリストの入場は第1楽章からでも第3楽章からでもなく、
なんと第4楽章の歓喜のテーマが全奏で演奏される
練習記号「B」=164小節に入ってからだった。

バリトンの加藤大聖さんだけ4人の中では初めて聴いたが、
緊張されていたのか、声に不要なヴィブラートがかかり、
あまり堂々としていたとは言い難かったのが残念だった。
「nict diese Töne」の「Töne」は最近流行りの「G→F」では
なく、「F→F」なので良かった。他の3人のソリストは好調。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
冒頭に書いたが、第1回演奏会を第九でスタートするのは
素晴らしいと同時に、その分、今後の演奏会において
「ハードルを上げたかたちでスタートした」とも言える。
その意味では、おめでたいと同時に「善し悪し」かもしれない。
今後は今回の質を落とさない演奏活動を余儀なくされる。

今回は、オケも合唱団も個々においてはそれなりに
「弾ける人、吹ける人、歌える人」が集まった演奏会だった
と言えるから、一定のレベルは保たれた演奏会だったが、
特にオケは今後、より団としての本当の意味での練熟度、
にわかの寄せ集まりというのとは違う1つのチームとしての
アンサンブルに磨きをかけていく時期に入っていくだろうし、
その中から個性なり特色なりが出てくるだろうから、
今後の活動こそ重要なのだ、ということは当事者たちが
一番解っている(はず)だろう。
とにかく、第1回演奏会、無事終了、お疲れ様した。

すい臓がんは怖い

静かに進行(悪化)する「すい臓がん」は怖い。
闘将、熱血漢の星野仙一さんが亡くなった。
急なので誰もが驚いただろう。やはり、すい臓がんは怖い。

12月15日に、長野県に住む私の叔母が82歳で亡くなったが、
やはり、すい臓がんで、10月までは元気だったという。
11月に入って入院し、検査の結果、家族には「余命6週間」と
告げられ、本当に約6週間後に他界されてしまった。

歌舞伎の坂東三津五郎(十代目)さんも、すい臓がんで
あることが世間に公表されたかと思うや、
ほどなく亡くなられたと記憶している。
やはり、すい臓がんは怖い。

 星野仙一さんに合掌。
https://news.yahoo.co.jp/byline/yanagitaemmy/20180106-00080163/

2018年1月 3日 (水)

クラシックコンサートを初めて聴きに行く皆様 気楽な服装でどうぞ~朝岡聡氏の「スーツで」発言を批判し否定します

朝岡聡氏の敷居を高くする発言は誤解を招くので早々に否定しておきます。
新年早々批判的なことは書きたくないが、大みそかに放送された「らららクラシック再放送編」で、クラシックコンサートを聴きに行く際の服装に関して、朝岡聡氏が述べた内容は大変マズイ内容だったので、これを早々に否定して誤解を正さないといけないと思ったので書かせていただきます。
番組が投じた「クラシックコンサートにはどんな服装で行けばよいですか?」に対して朝岡氏はこう述べました。
「スーツがいいでしょう。非日常的な空間時間を楽しむということからも」。

とても驚いたし、「こんなことを影響力が大きいテレビで言ったらダメだ」と思った。
クラシックファンの多くは「何バカなことを言ってるのか?」と思うだろうし、「クラシックに少し関心を持ち始めていて、これから少し聴いてみようかな、と思っている人々」で、あの番組を見た人は、
 「え?、そうなんですか?キチンとした服装でないと、クラシックのコンサートに行ってはいけないのですか?」という要らぬ誤解を与えてしまうという点において、朝岡氏の発言(意見)はサイテー最悪なコメントだ。

私が平日の夜のコンサートでスーツを着ているのは「会社帰りという日常の服装」というだけのことで、サラリーマンの多くにとってスーツは非日常でもなんでもない。ゆえに、私だけでなく多くの会社勤め人は土日祝日等においては「スーツなんか着てコンサートには行かない」にちがいない。

もし、クラシックに興味を持ちだして日が浅いかたで「これからコンサートにも行ってみようかな」と思っている皆さんがいて、なおかつ、あの番組をご覧になったかたにお伝えします。

  「どうか服装など気にしないでください。特別なコンサート(注)でないかぎり自由な気楽な格好でOKです。アキラ100%スタイルだと逮捕されるかもしれませんが、常識的な範囲での「普通の格好」で十分です。稀にオペラなどで「スノブ(エセ貴族的)な大人」が若い人の軽装を気にすることもあるらしいですが、そういう人は例外で逆に軽蔑されます。どうぞ服装など気にしないでぜひコンサートという生演奏を体験してください。大事なことは、ライブ演奏をあなたの耳で聴き、目で見て、演奏者の真剣な(それまで積み上げてきた事+αが出るであろう)パフォーマンスを楽しみ体験することなのですから。既にクラシックコンサートに慣れた人で、自分のファッションにも配慮してコンサートに行く人はいるでしょうし、それは自由ですが、初めて行くときは、「普通の格好」でどうぞ。ほとんどの来場者は他人様の服装など気にしませんので」

とかく「クラシックは敷居が高くて」と言われてしまうが(そんなことは全くないのに)、朝岡氏の発言を聞いて「ああ、こういう人がいるから、誤解されてしまうんだな」と思った。
今後ますます高齢化と少子化が進む日本社会で、若いファンをどんどん増やしていかないと演奏家(の活動と生活)に影響するだけでなく、音楽文化全体の危機となってしまうというのに、朝岡氏の発言はあるべき姿(方向性)に逆行するものだ。

朝岡氏にはこう言いたい。
 「あなた以上のクラシックの「ツウ」は世の中にはゴマンといます。中途半端な知識で知ったかぶって偉そうなこと、誤解を招くような発言をテレビ(という大きな発信力、影響力のある媒体)で軽々に述べることは二度としないでください。クラシックファンとして非常に迷惑です」、と。

(注)大規模な追悼(チャリティ)演奏会等、特別なイベントでは稀に礼装着用、あるいはスーツ等が義務付けられる場合があるが、数年に1回程度等ごく稀にしかない。
私はここ45年間で一度もそういうコンサートには行ったことはない。

NHKニューイヤーオペラコンサート2018   ~特定の歌手を偏重し過ぎ~あり得ない程の不公平感に憤りを覚える

今回のスタイルでもし来年もやるのなら、今回出演された歌手は全員外して総入れ替えでお願いしたい。
いや、出演者がダメだったわけでは全くなく、それどころか砂川涼子さんファン、ブレイクする前からよく知っている嘉目真木子さん(注)のファンとしては法外の喜びだが、「モーツァルト・ファンタジー」と題された第1部を見ていて、その私でも「いや、これはやはり良くないな」と正直強く思った。

1人が何曲も歌う設定。第1部出演の5人中3人は3曲以上歌ったから、単純に1人1曲なら10人以上出演できたわけだ。
「いや、それだと統一感がなくなる」という意見もあるかもしれないが、モーツァルトの複数のオペラのアリアを繋ぎ合せただけの内容自体、バラエティに富むというより、それこそ構成的に統一感が感じられなかった。
「何だ、この展開は?」という感じ。10人以上とせず5人が複数曲を歌うかたちにしたのは予算の関係ではないのだろうけど、やはり公平感的にバランスを欠いていたと言わざるを得ない。
黒田博さんに至ってはなんと5曲も歌った。こんなケースは前代未聞に違いない。あり得ないことだ。

こうしたことは、歌手の皆さんの世界で(業界的に)も、あまりよく思われないのではないだろうか?などと、オペラファンとしては余計なお世話は承知で、特に3曲以上歌われた当事者の歌手のことが心配になるほどだ。

何年か前、初出場の人を中心に、「チョイ役」として少ししか歌わせない回が続いたので、会場でのアンケートや後日ブログで、「出演者をベテランと初出演とかで差別せず、全員1人1人をもっとたっぷり歌わせて欲しい」と書いたことがあるが、1人に何曲も歌って欲しいとは書いていない。それは番組的に不公平と言えるからだ。

今回会場で聴いたかたも含めて数名のかたのフェイスブックのタイムラインでの投稿を拝読しても~そこに投じられるそのかたの友人の投稿を含めて~特に「モーツァルトの複数のオペラアリアの繋ぎ合せ」に対する疑問の声が多い。「意味が解らない」等々。ファンタジーでもなんでもなく、「ただの強引な繋ぎ合せ」としか感じられなかったオペラファンは多いようだ。
私はそれに加えて、「特定の出演者だけがたくさん歌うのはおかしい」を特に加えたい。

以前も書いたが、私はこのコンサートは毎回、全員初出場者だけにしてもいいと思っている。たくさんの優秀な歌手を知らしめる義務(というのが言い過ぎでも少なくともそれだけの組織的力)がNHKにはあるはずだ。

いみじくも、12月の「紅白オペラ対抗」で、三枝成彰さんが「NHKのキャスティング担当者は(歌手の)好き嫌いがある」と述べた暴走?は、あながち笑えない事かもしれない。

(注)学習院OB管弦楽団による2008年定演で、「ラ・ボエーム」を演奏会形式で全幕演奏した際、ミミを歌っていただいたのが嘉目真木子さん。

・・・・・・・・・・・・
第2部
「猫の二重唱」は面白いというより、エロティックな感じがして愉快だった。
幸田さんの声は細めで軽やかなのだが、伸びやかで会場によく響くという点で、やはり一頭地抜けた力量がある。
村上さんの「踊り」が素晴らしく、今まで彼の歌を聴いた中で一番気に入った。

第3部
大好きな幸田さんだが、第1部に関して書いた流れで公平に言うと、第3部では冒頭ではなく、もう少し後に登場する構成にして欲しかった。

第1部の林美智子さん、櫻田亮さん、第3部での福井敬さんらの名前は毎年(のように)見る名前。NHKのキャスイティング担当者は、特にメゾとテナーの(他の)人をあまり知らないようだ。

・・・・・・・・・・・・・
指揮  沼尻竜典
管弦楽 東京フィルハーモニー交響楽団
合唱  新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部、
     びわ湖ホール声楽アンサンブル

歌手
ソプラノ…幸田浩子、砂川涼子、小林沙羅、嘉目真木子、中村恵理
大村博美、市原愛、盛田麻央、守谷由香
メゾソプラノ…清水華澄、林美智子、小泉詠子
テノール…福井敬、村上敏明、笛他博昭、藤田卓也、櫻田亮
カウンターテナー…藤木大地
バリトン…黒田博、上江隼人
バス…妻屋秀和
ピアノ…山田武彦
司会…高橋美鈴、井上芳雄

曲目

オープニング
ワーグナー「タンホイザー」より大行進曲「歌の殿堂をたたえよう」

第1部 モーツァルト7大オペラの音楽による
      「モーツァルト・ファンタジー」

1.「魔笛」から「私は鳥刺し」 黒田博

2.「フィガロの結婚」から「愛の神よ、照覧あれ」 砂川涼子

3.「フィガロの結婚」から「自分で自分がわからない」林美智子

4.「後宮からの誘拐」から「お前とここで会わねばならぬ」
               櫻田亮

5.「皇帝ティートの慈悲」から「ああ、最初の愛に免じて」
               嘉目真木子、林美智子

6.「ドン・ジョヴァンニ」から「みんなで楽しくお酒を飲んで」
               黒田博

7.「フィガロの結婚」から「若い娘たちよ、花をまけ」
               びわ湖ホール声楽アンサンブル

8.「ドン・ジョヴァンニ」から「お手をどうぞ」
               嘉目真木子、黒田博

9.「イドメネオ」から嵐の合唱「なんという恐ろしさ」
     新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

10.「魔笛」から「恋を知るほどの殿方は」
               砂川涼子、黒田博
11.「コシ・ファン・トゥッテ」から「恋のいぶきは」 櫻田亮

12.「魔笛」から「やがて朝を告げる太陽が」
     砂川涼子、3人の天使…盛田麻央、守谷由香、小泉詠子

13.「魔笛」から「パ・パ・パ」 嘉目真木子、黒田博

14.「イドメネオ」から婚礼の合唱「愛の神よ、婚姻の神よ」
     新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

・・・・・・・・・・・・・・・・・
第2部 ロッシーニ没後150年
1.猫の二重唱(伝ロッシーニ) 小林沙羅、市原愛、山田武彦

2.「フィレンツェの花売り娘」 幸田浩子、山田武彦

3.「踊り」    村上敏明、山田武彦

4.「タンクレ-ディ」から「君がこの心を燃え立たせ」藤木大地
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
第3部
1.ヴェルディ「椿姫」から乾杯の歌「さあ、飲み明かそう」
   幸田浩子、藤田卓也、びわ湖ホール声楽アンサンブル
   新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

2.ヴェルディ「椿姫」から「さようなら、過ぎ去った日よ」
            中村恵理

3.ヴェルディ「ドン・カルロ」からヴェールの歌
   清水華澄、市原愛、びわ湖ホール声楽アンサンブル
   新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

4.ヴェルディ「イル・トロヴァトーレ」から
   「ああ、あなたこそ私の恋人」、「見よ、恐ろしい火よ」
   笛田博昭、びわ湖ホール声楽アンサンブル
   新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

5.プッチーニ「ラ・ボエーム」から「もう帰らないミミ」
        村上敏明、上江隼人

6.プッチーニ「トスカ」から「歌に生き、愛に生き」 大村博美

7.ワーグナー「ニュルンベルクのマイスタジンガー」から
   「朝はバラ色に輝き」「親方たちをさげすんではならぬ」
  福井敬、妻屋秀和、小林沙羅、びわ湖ホール声楽アンサンブル
  新国立劇場合唱団、二期会合唱団、藤原歌劇団合唱部

エンディング
 J・シュトラウス「こうもり」から「ぶどう酒の燃える流れに」
   全員
https://www.nhk-p.co.jp/event/detail.php?id=803

A

2018年1月 2日 (火)

大みそかのテレビ番組より

2018年1月 1日 (月)

元旦くらいお店は休業すべし

ひと昔前までは、百貨店や飲食店が元旦も営業している
ことに「良かった。便利だ。頑張っているな」の声が強かった
のだろうが、昨今は「違うだろう」。

元日に街を歩いてラーメン屋さんやデパートが営業して
いようものなら、私は「良かった。便利だ」とは思わない。
 「元旦ぐらい休めばいいのに。従業員を休ませてあげろよ」
と思う。

要するにその運営会社に対してマイナスの(悪い)イメージを
抱くのだ。

都内の多くの百貨店は元旦を休むようになったが、西武および
その系列である「そごう」や池袋のサンシャインシティアルパは
元旦も営業する。

それとイオン(モール等グループ;旧シャスコ)も元旦営業する。
なお、イオンは低賃金かつ雇用が不安定な非正規雇用従業員を
日本で一番多用していることで知られており、
『週刊東洋経済』の「非正規雇用が多い企業ランキング」では、
2015年の調査開始以来3年連続のトップ。
従業員に占める非正規雇用比率は66%にも達している。

これは日本で2番目に非正規雇用を多用している日本郵政
(2017年調査では非正規雇用17万3951人、従業員に占める
 非正規雇用比率41%)
と比較しても、非正規雇用は10万人近く多く、
従業員に占める非正規雇用比率も3割近く高い。
また、これは日本の非正規雇用の総数約2000万人の
1%以上を一企業が使い回していることになる。

百貨店や飲食店が元旦を休むことに関して、
ネットでも多くが賛同の意を伝えている。

 「従業員もお正月をゆっくり過ごして欲しいです」

 「休むべき所は休むべきなんだよ。時間があるから
  仕事入れようじゃないんだよ、殺す気か。
  24時間、365日営業とかやめちまえ」

 「ちゃんとした正月休みがあった方が、
  客としても買いだめするぞって盛り上がれる」


もっとも、かく言う私も、近所のコンビニがありがたいと
思っているし、利用するから、自己矛盾は感じているのだけれど。

謹賀新年

2017年12月31日 (日)

残念な合唱団は二度と聴かない~ある「冷たさ」への決別

今年も終わろうとしている。素敵な良い出会いもあったが、嫌なヤツや組織集団とのそれもあった。
後者で音楽に関して言うなら、栗友会の2つの合唱団
 ~具体的には 「コーロ・カロス」 と 「響」 ~
が、「50歳以上は入団お断り」を出してきたことが1つ。
団固有の事情やスタンスはあるだろうが、私の音楽に対する考えやスタンスからは全く受け入れられない考え、決定だ。

その2団体とは別の、独立系で歴史のある武蔵野合唱団では、
パートリーダーの好き嫌いにより独断で入団希望者を「排除」する人の存在を知った。

3つの団体には、私は親しい人が何人かいるし、全体としては良い人が多い団体なのに、一部の人のエリート思考や排除思考からの決定(前者)や、好みという感情(後者)により、係る団体全体のイメージが悪くなったのは残念なことだ。

いずれにしても言えることは、こうしたスタンスが内在する団体が、たとえどんなに優れた演奏をしようと、私には興味は無い、関心は無くなった、ということだ。
そうした団体の演奏を私は今後聴こうとは思わない。
二度と聴くことは無い。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

追記
これに関してフェイスブックで掲載(団名は伏せた)したところ、
友人からの応答

Fさん
 「合唱は老若男女の楽しみですよね」

私のレスポ
 「はい、そうですし、60歳前後だって、30代前後の人に
  全然負けずに立派に歌える人だって少なからずいる
  のに、ですよね。そのことは合唱をやっている人なら
  誰でも理解でき、知っているはずなのに、と思うだけに
  残念です」

Kさん
 「許せないですね!!と元晋友会のメンバーは思います」

私のレスポ
 「あ、晋友会で歌われていたんですか。
  小澤さんとのカルミナ・ブラーナや、関屋さん指揮での
  武満の合唱曲CD等いろいろ聴かせていただきました」

Kさん
 「岡谷合唱団で末席を汚していました。カルミナは
  仕事の都合で行けず、ジルベスタ・コンサートやCDで
  悔しい思いをしました。
  おやじ(関屋さん)とはウィーンでの演奏旅行が良い思い出
  です。松原混声よりも湘南市民コールの方が繋がりは
  深かったです」

日本音楽コンクール ピアノ部門~Eテレ放送

30日22時Eテレで、日本音楽コンクールのピアノ部門の
様子が放送された。
ピアノに限らず本選に進むだけでも大変。
コンクールに向かない天才もいるのが音楽の世界だから、
コンクールが全てではないが、しかし、
チャレンジする若者は皆真剣なのは言うまでもない。
本選のコンチェルトは各人ごく一部だけの放送だったが、
興味深く聴いた。

17歳の桐朋学園の高校生、吉見友貴さんが本選のステージに
出る直前、指揮者の梅田氏に 「大丈夫ですか?(僕の)衣装?」
と衣装のことを気にしたのが面白く、演奏終了直後の嬉しそうな
笑顔も印象的だったが、その彼が優勝してしまった。

2位になった鐡百合奈さん(25歳;香川県出身;東京芸大大学院)
は本選出演経験者だけある演奏。
聴衆賞獲得は演奏者にとって嬉しいことは知っている。
昨年ヴァイオリン部門で2位と聴衆賞を得た高校生も語っていたし、
知り合いで声楽部門で1位と同賞を獲得した女性も
1位もさることながら特に聴衆賞が嬉しいと以前語っていた。
それと、鐡さんって誰かに似ている気がするが、思いだせない。

3位の原嶋唯さん(23歳;東京都出身;桐朋学園大大学院)の
繊細さ、4位入選の小井土文哉さん(21歳;岩手県釜石市出身、
桐朋学園大)のラフマニノフはもっと聴きたかった。

TV画面を見ているだけでも、自然と4人を応援したくなり、
熱い感情が湧き起きる。

そういえば、1990年のチャイコフスキー国際コンクールで優勝
した諏訪内晶子さんが、4年後の同コンクールをルポのかたちで
取材する番組の中で、参加者の熱く真剣な切磋琢磨さと
戦いの「熱」に心を揺さぶられて泣いていた姿を思い出す。

彼女自身が出場したときは、それどころではなかっただろうし、
その場を4年前に過ぎ去り、優勝した後の今そのときだからこそ、
客観的に同コンクール出場者各人の姿と心情に感情移入
できたのだろうことも推察され諏訪内さんの涙も印象的だった
のを思い出した。

ドキュメント72時間~視聴者が選ぶベスト10~最近のTV放送を見て

NHK「ドキュメント72時間」の年内に放送された
「視聴者が選ぶベスト10」が29日深夜30日未明)を見た。

私が特に印象に残っている回は、宮崎市の路上ピアノ、
川崎のゲストハウス、さいたま市大宮区の喫茶店、
根室のコンビニ内ほっこり弁当、京都の静かすぎる図書館、
新宿の手芸店オカダヤ、
さいたま市東浦和のもみほぐしマッサージ店、
静岡の加茂水族館、松山市の大観覧車、
有楽町の靴磨きコーナー、大阪梅田の英会話教室、
成田空港第1ターミナル南ウイング入国審査場、
アメ横のカバン屋さん、三浦市の老人ホームなど。

なお、年間第1位は「都会の小さいお葬式」。
新横浜にある家族葬の施設で、4月のオンエア時は
見ていなかったので、あらためて見たが、なるほど、
これは重たくも意義深い放送だと感心した。
妻に先立たれた老人自身も認知症を患い、長男に連れられて
何度も(毎日)お別れに来る姿が特に印象的だった。
https://www.nhk.or.jp/docudocu/program/210/1199203/index.html
http://www4.nhk.or.jp/72hours/
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%8872%E6%99%82%E9%96%93


テーマ曲について
金曜の夜、何気によく見ることの多いこの番組の
終わり近くで流れる松崎ナオさんが歌う「川べりの家」は
どうという曲でもない感じながら何気に聴き入り、
番組に(偶然)登場した一般市民の人々の、
それぞれの人生を想像して、少しジーンと来る。
それに良く合う素朴な曲。

松崎ナオ「川べりの家」~NHKドキュメント72時間テーマ曲
https://www.youtube.com/watch?v=-NQ1T4vvK58
https://www.youtube.com/watch?v=-jYaB-UdV1A
https://www.youtube.com/watch?v=4xzcNOJ6ZHw
https://www.youtube.com/watch?v=tqR_bZJNqcI
https://www.youtube.com/watch?v=yzdWjSRuk2w

私が知っているインターネット広告業界~大みそかに高橋まつりさんに寄せて

一万人の第九~23日のTV放送を見て~大みそかに考える

どうせなら、もっと時間枠を拡げて第4楽章全曲を放送
すればいいのに。あんなにブツブツ切りでは、
曲をあまり知らない人には何のアピールにもならない。

合唱が「カタカナのドイツ語」なのはしかたがないだろうなあ。

沖縄から一人で参加した女子中学生はえらかった。
しかも普段から、引っ込み思案の性格という。
そう、音楽は人生を変えるのだ。

小栗旬さんのお父さんが演出家で、このコンサートも
昔から演出担当者だったとは初めて知った。
今回は旬さんが演奏前に「おお友よ」の序説を日本語で
語りかけた演出。親子初共演

«教育の無償化を敢えて批判する~大みそかに考える

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